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令和4年度2学期終業式「校長講話」

 2学期の最後の登校日である終業式を迎えました。

 今日は9月から今日までの学校生活を振り返り、総括しながら一つのことを締めくくる日です。これからの話を聞きながら考え、自分自身に当てはめて振り返ってください。

 この4か月間は、いい時も悪い時も楽しい時も苦しい時も思い通りに事が運んだ時も運ばなかった時もありました。すでに終わったこともありますが、まだ終わっていないこともあります。皆さんにとってどのような2学期だったのでしょうか。
 校長としてどんな学校を目指していたか一言でいうと「明日が待たれる学校」です。明日、学校ではどんな学びや、どんな活動があり、友達とはどんなことが始まるのか。寝る前に考えただけでワクワクするような、そんな学校であってほしいと思っていました。

 これから行事を中心に、今学期のことを皆さんと一緒に振り返りたいと思います。
 まず、2年生は9月6日から10日まで沖縄で実施した修学旅行に参加しました。3年生はコロナの影響で実施が叶わず、残念で申し訳ないなと今でも思っていますが、2年生は幸いに実施でき、体験学習の機会を得られ多くの思い出もつくることができたと思います。宿泊を伴う行事は、人間関係や絆を深めます。また、平和教育・国際交流やスキューバダイビング実習によるライセンス取得は、これからの豊かな人生につながっていくはずです。
 9月24日、25日には、3年振りの二階堂祭を開催しました。日頃の学習成果やクラスの催し物、部活動の発表など、全員が何らかの形で取り組んだことに大きな意義がありました。そして、二階堂高校が育んできた文化を保護者や中学生など内外に示すことができた重要な行事でした。
 それから、自治活動としての生徒会役員選挙や生徒総会なども対面で予定通り行われ、これからの活躍と成果を大いに期待しているところです。
 学習面では、10月17日から19日までの中間試験。そして期末試験が12月7日から10日までの4日間実施され、個々の学習成果を見極め、何を理解し何ができるようになったかを確かめることができたと思います。ぜひ、学校での学びを定着させ、諦めることなくますます学力を伸長させてください。
 3年生は自分の将来を見通し、卒業後の進路を決定する大きな課題に挑戦した2学期でした。希望に添った進路先が決まった人も、安心することなく最後まで責任を果たしましょう。そして、まだこれからもうひと頑張りする人もいます。自分に負けることなく諦めないで頑張りましょう。先生方も応援しています。

 最後に「毒言吐いたら 自分も浴びる」。
 これは12月8日の東京新聞に載っていた記事からの話題です。皆さんも聞いたことがあると思いますが、毎年年末になると流行語大賞や世相を反映した漢字などが発表されます。今年の流行語大賞は「村神様」。日本漢字能力検定協会主催の漢字は「戦」でした。「村神様」はプロ野球ヤクルトの史上最年少で3冠王となった村上選手に当てはめた造語です。この選考が仮に12月10日頃まで伸びていたら「ブラボー」だったと言われています。
 そして「毒言吐いたら 自分も浴びる」です。この格言は、神社仏閣の掲示板大賞で大賞候補にあがった格言です。意味はSNSなどによる人に対する誹謗中傷や影での悪口は他者も傷つけてしまいますが、同時に自分自身に返ってくるとの戒めの格言です。ついつい自分と異なる考えを持っている人には攻撃的になったり批判したりしてしまいますが、その人が身に付けている、優れている面を見直したりする余裕が日頃からあればいいと思います。

 さて、明日から冬休み。クリスマスや年末年始と普段とは違った雰囲気が社会全体に漂います。年一度のイベントや年越しですから楽しむときは大いに楽しみ、けじめもある充実した毎日を送ってください。

 それでは佳い年を迎え、1月10日元気に登校してください。

令和4年12月20日
日本女子体育大学附属二階堂高等学校
校 長  工 藤 公 彦