フラメンコダンサー／教師

小野寺 麻佑
2010年度卒業

フラメンコダンサーとして活動しながら、 いくつかの学校で働いています。 今年の11月に、 フラメンコ舞踊団の一員として、 スペインのトレドで公演する予定です。

中学生の頃、ダンスをとにかく本格的にやりたくて、 将来はダンサー、 インストラクター、 体育教師のどれかになりたいと思い、 二階堂高校に入学しました。 ダンス部に入って練習は厳しかったし、 上級生や顧問の先生との葛藤もあったりする中で部長をつとめ、 仲間にも助けられながら、 必要なのは技術だけじゃないと気づかされました。心残りは、 全国大会で1位を取れなかったことでした。

高校卒業後は日本女子体育大学に進んで、モダンダンス部に入り、 全国大会にも参加していました。 ただ、 そこでも1位は取れませんでした。

大学を卒業して、 2016年に二階堂高校の体育科教員として採用していただきました。 今度はダンス部の顧問として、 生徒となった後輩たちと一緒に切磋琢磨し、 就任2年目にしてやっと全国大会で１位を取ることができました。

そこでいったんリセットというか、 やはり自分で踊っていないと指導にも説得力がないし、 インプットしないとアウトプットもできないと感じて、また踊りたい欲求がふつふつと沸き起こってきました。

そして、 勇気は入りましたが二階堂高校の教員を辞めて、 日本女子体育大学の大学院に通いながら、 フラメンコ教室にも通って、 ダンサーとしての活動を再開させました。

大学院を卒業した今、 フラメンコダンサーとしての活動を続けながら、 専門学校で授業を持たせてもらったり、 小学校の学校包括支援員として、 さまざまな問題に立ち向かう子ども達のサポートをしています。 私には、 そこから学べることが実にたくさんあって、 最初の教員時代を振り返ってみても、 自分に欠けていたピースが一つ一つ埋まっていくように感じています。 もしまたバリバリ教員になったら、 メチャクチャいい先生になれるんじゃないかな（笑）。

二階堂生の皆さん、 高校3年間は無敵です。 ぜひ自分の信じる道を突き進んでください。

［2023.05収録］