1. HOME
  2. お知らせ
  3. トピックス
  4. 令和4年度がスタートしました。

令和4年度がスタートしました。

 本校では4月8日(金)、令和4年度1学期始業式を行い、新2・3年生となった生徒が一堂に会して新たな学びの日を迎えました。

 工藤校長は、新年度の始まりにあたり、「この1年の目的や目標、そして手段をきちんと整理して取り組めば、さらに成果を上げることができます。皆さんには良いところ自慢できることがたくさんあります。自分の良さを発見し伸ばし、褒める自己肯定感を育んでください。」とあいさつしました。

 続けて行われた教職員着任式では、この4月に新たに着任された先生方を温かい拍手で迎え、生徒と初めて対面をしました。その後、各学年の担任並びに学年付の先生方が紹介され、令和4年度がスタートしました。

  保護者の皆様におかれましては、前年度同様、今年度も本校の教育活動に変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和4年度1学期始業式「校長講話」(全文) 

 「春は悠々と北上を続けています。今日のよき日に本校、第74回入学式が挙行できますことは・・・・。」
 昨年の入学式の式辞の冒頭の一節です。季節は、まさに春本番を迎えています。陽春 陽光 春暖の候とよく言いますが、暖かな希望の光に包まれています。

 令和4年度の始まりである始業式を迎えました。まずは、「進級おめでとうございます。」 高校は中学校のように義務教育ではないので、皆さんが昨年1年間努力し、進級に必要な条件を満たした人がここにいるのだと思うと、やはり「進級おめでとう」が新学期のスタートの挨拶にふさわしいと思います。

 さて、新学期の代名詞である桜はすでに散り始めていますが、皆さんは今日どんな思いで登校しましたか。多くの人は、心機一転まずは目標を設定し、がんばろうと思ったのではないでしょうか。目標と言えば昨日、2学年の学年主任の先生から今日皆さんに配布される学年だよりを受け取りました。そこには「みなさん、進級おめでとうございます。今日から2年生のスタートです。気持ちを新たに、目標をもって学校生活を送りましょう。」3年生の学年だよりには、「皆さん進級おめでとうございます。とうとう最終学年となりました。昨年までの皆さんがそうであったように、1,2年生にとって、学校生活のいろいろな場面で基準になるのが3年生です。(一部省略)また、自分のことについても、大きな決断をしなければならない学年でもあります。」と書かれていました。これからの一年間はしっかりとした目標をもって頑張りましょう。と言うことに尽きると思います。その目標とは、最終的に自分がたどり着きたい場所。納得のいく結果を出すことだと思いがちです。決して間違ってはいないのですが、いろいろ調べてみると、もう少し違う見方もできることが分かりましたので、皆さんにも伝えたいと思います。

 ピラミッドの一番上が、目的です。目的とは、最終的に達成したいと考えている到達点。ゴールのことになります。具体的には、①〇〇大学に入学したい。②部活動で全国制覇を実現させる。③卒業時に皆勤賞をとりたい。これが目的です。

 2段目は目標です。目標とは、目的を達成させるために達成させなければならない取組。または、目的を達成させるための通過点のことになります。具体的には、①大学の推薦合格を目指し評定平均〇以上をとる。②都大会でまずは優勝する。③皆勤賞をとるため、健康管理に関する本を読む。が目標になります。

 そして3段目は手段です。手段とは目的を達成させるために取り組む具体的な方法や対策のことです。このように、分けて考えることが大切です。結論は、この1年の目的や目標。そして手段をきちんと整理して取り組めば、さらに成果を上げることができるのではないでしょうか。

 また、コロナの変異株オミクロンBA-2の感染防止にも気を使ってください。そして、3月の修了式で平和について話をしましたが、ウクライナの状況は日々刻々と変化しています。と言うより状況は悪化しています。多くの民間人が東欧諸国に避難していますが、一日も早い戦争の終結、せめて停戦を願うばかりです。

 最後に、皆さんには良いところ自慢できることがたくさんあります。25年前のアトランタオリンピックで女子マラソンにおいて銅メダルに輝いた、有森さんが、「自分を自分で褒めたい」と言って話題になりましたが、皆さんも自分の良さを発見し伸ばし、褒める自己肯定感を育んでください。

 それでは、笑顔が絶えない実りある充実した1年間になることを期待し、始業式の講話を終わります。

令和4年4月8日
日本女子体育大学附属二階堂高等学校
校 長  工 藤 公 彦